オートコールとは?(定義)
この章の要点: オートコールとは「録音・合成した音声を、多数の電話番号へ一斉に自動発信する仕組み」です。
オートコールとは、あらかじめ用意した録音音声や合成音声を、リスト化した電話番号へ自動で一斉発信する仕組みのことです。オペレーターが1件ずつダイヤルする代わりに、システムが数百〜数千件規模の発信を自動で行います。サービスによっては1時間あたり数千件の発信能力をうたうものもあります。
受け取った相手は、流れてくる音声ガイダンスを聞き、必要に応じてプッシュボタン(「◯◯の方は1を押してください」)で回答します。この**「一斉に伝える+ボタンで簡単な回答を受け取る」が従来型オートコールの守備範囲**です。
なお、似た言葉のIVR(自動音声応答)は着信側(かかってきた電話への自動応対)の仕組みで、オートコールは発信側の仕組みという違いがあります。
オートコールの主な活用例
この章の要点: 「伝えるだけ」「聞くだけ」の定型連絡がオートコールの得意分野です。
| 用途 | 内容の例 |
|---|---|
| 督促・入金案内 | 支払い期日のお知らせ、未納の確認連絡 |
| リマインド | 予約日前日の確認、イベント開催の通知 |
| アンケート・調査 | プッシュボタンによる満足度調査、世論調査 |
| 安否確認 | 災害時の一斉連絡と応答確認 |
| 顧客への一斉連絡 | 営業時間変更・障害発生などの案内 |
共通するのは、会話のキャッチボールが不要だという点です。伝える内容が決まっていて、回答も「1を押す/2を押す」程度で足りる業務なら、オートコールは人手の何十倍もの速度で処理できます。
従来型オートコールとAI対話型(AIコール)の違い
この章の要点: 「流すだけ」か「会話できるか」が最大の分かれ目です。営業・日程調整はAI対話型の領域です。
2026年時点で「オートコール」を検討する場合、実際には2つの選択肢があります。
| 比較項目 | 従来型オートコール | AI対話型(AIコール・AIテレアポ) |
|---|---|---|
| 音声 | 録音・合成音声の再生 | AIがその場で応答を生成 |
| 相手の発話 | 聞き取れない(プッシュボタンのみ) | 聞き取って会話を継続 |
| 質問への対応 | できない | 切り返し・説明ができる |
| 受付の取次ぎ依頼 | できない | できる(担当者への取次ぎをお願いする) |
| 日程調整 | できない | カレンダー連携で商談日の確定まで可能 |
| 向く業務 | 督促・リマインド・アンケート | 営業架電・フォローコール・商談獲得 |
| コスト感 | 1コールあたりは安価な傾向 | 従来型より高いが人件費よりは大幅に安い |
従来型は「大量に安く伝える」に特化した道具です。一方、テレアポやフォローコールのように相手の反応次第で展開が変わる業務は、録音再生では成立しません。ここを担うのが、AIが相手の返答を聞き取りながら会話するAI対話型です。AIコールとは?で詳しく解説しています。
当サイトを運営するCall Automaticも後者のAI対話型で、AIが受付への取次ぎ依頼や質問への切り返しに対応しながら、Googleカレンダー連携で商談日の確定、SMSでの案内送付までを自動化します。
オートコールの費用の考え方
この章の要点: 「初期費用+月額+コール単価」の3点構成が主流。総コストはコール単価まで確認しないと比較できません。
オートコール・AI対話型とも、料金は概ね次の3要素で構成されます。
- 初期費用: 0円〜数十万円までサービスによって幅がある
- 月額費用: 基本料またはプラン料金。込みコール数が設定されている場合もある
- 従量課金: コール単価(1件あたり)や通話料(1分あたり)
注意したいのは、具体額を公式サイトで公開しているサービスが少数派だという点です。当編集部が2026年8月にAI対話型10社の公式サイトを調査したところ、実額を確認できたのは3社のみでした。公開されている範囲では定額型が月額25,800円〜、接続数課金型が月額10万円〜です。調査の詳細はAIテレアポの料金相場を、10社の一覧はAIテレアポ比較10選をご覧ください。
オートコール導入前のチェックリスト
この章の要点: 「業務が一方向か会話か」の見極めが最初で、法規制の確認が最後の関門です。
- その業務は一方向か、会話が必要か: 督促・リマインドなら従来型、営業・フォロー・日程調整ならAI対話型
- 発信リストの状態: 電話番号の精度が低いと、どちらの方式でもコストを浪費する
- コール単価と上限: 従量部分の単価、超過時の扱い、上限額設定の有無
- 発信者番号: 自社番号で発信できるか(知らない番号からの着信は応答率が下がる)
- 法規制: 営業目的の架電は特定商取引法(電話勧誘販売)の規制対象になり得る。氏名等の明示、再勧誘の禁止、時間帯への配慮など、用途がコンプライアンスに適合するかを必ず確認する
まとめ: 「伝える」はオートコール、「会話して獲得する」はAIコール
オートコールとは、録音音声を一斉に自動発信する仕組みであり、督促・リマインド・アンケートのような定型連絡を大量にこなす道具です。一方、テレアポ・フォローコール・商談獲得のように会話が必要な業務は、AIが応答を聞き取って会話するAI対話型(AIコール)の領域です。
自社の業務がどちらに当たるかを見極めたうえで、費用はコール単価まで含めた総コストで比較してください。AI対話型の実際の会話品質は、無料テストコールで自分の電話で確かめられます。